アートメイクの施術の流れ

眉のアートメイクの施術後の経過の説明

術前。お化粧落としたところ。

術前。お化粧落としたところ。

 

まず、メイクの先生がお好みを聞きながら、ベストなデザインを引きます
(だいたい30分から一時間くらい)。

デザインを引きます

 

次に、そのデザインに沿って紫色のペンで輪郭を引き、女医さんが色素を入れます。
下の写真は直後です。この時点では濃すぎると感じるでしょうが、翌日、翌々日と薄くなっていきますので、ここは堪えてください。

女医さんが色素を入れます。

 

約一か月後です。直後に比べると大分色が落ちています。このときの色の落ち具合で、二回目に入れる色素の種類や、入れ方の強さを調整します。

約一か月後です

 

二回目の色素を入れた直後です。色素は同じ種類で、初回よりもしっかり入れています。

二回目の色素を入れた直後です

 

翌日です。多少ファンデもついていますが、一日でこのようにやや色は落ちます。

翌日です

 

二ヶ月後です。いい仕上がりです。「眉を描く手間が省けてほんとに楽♪」とのこと。

二ヶ月後です

 

 

参考 なぜ2回の施術が必要か?

 アートメイクは、約4週間の間隔をあけて、2回の施術が基本です。なぜ、「2回」なのでしょうか?

 デザインや色調の微調整のため、ということもあるのですが、それ以上に実は大きな理由があります。それは、「表皮のターンオーバーが4~6週である」ということです。

 

 皮膚は、表皮と真皮に分けられます。表皮というのは、再外層のよろいのような構造で、外界に対するバリアとして働きます。真皮はコラーゲンなどが豊富で、ふっくらした柔らかさを保ちます。
 表皮では、たえず細胞が分裂増殖していて、基底層から最外層の角層まで、約4~6週間かけて押し出されていきます。いわゆる「垢」は、表皮細胞が最終分化して角層となったあと、剥がれ落ちたものです。

 

 アートメイクは、色素を針で打ち込んでいくわけですが、このとき、直後には、色素は角層から真皮浅層まで入り込みます(下図)。

(黒丸が色素)
(黒丸が色素)

 

 数日すると、まず角層の色素(というよりも染色された角層)が、剥がれ落ちます。薄いかさぶたが剥がれるような感じです。そのため少し色が薄くなります(下図)。

 

 ついで、約4週間(刺激を受けたために若干ターンオーバーが早くなるかもしれない)かけて、表皮が入れ替わります。すなわち表皮内に入り込んだ色素は全部取れてしまいます。真皮に入り込んだ色素のみが残ります(下図)。

 

 真皮は、表皮のように外に剥がれて入れ替わるということがないので、真皮に入り込んだ色素はそのまま残ります。この色素は、2~3年かけて消えていきます(酸化鉄を含む色素の場合はピンク~オレンジ色に変わっていく)。

 

 以上のような理由で、アートメイクの仕上がりというのは、色素が入った直後ではなく、約4週間経ったあとで判断しなければなりません。

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